1986年モデル ピン アイ2 3〜Sシリアル番号統一 カラーコード レッド マイクロテーパー 酸化変色し表情を変えるベリリウムカッパーは発売から人気を博しました。しかし突然生産中止、鋳造時に出るガスと研磨切削時の粉塵が人体に影響があるという理由。 デットストックだったこちらを奇跡的に入手(数回程使用してしまった事を今になって後悔) 現在展示物となり部屋をレトロ空間にしてくれる極美品。 画像の通りガリ傷や溝潰れ無く番手によっては未使用状態。味わい深く自然発生させるには長い時間かかる緑青(ロクショウ)を所々に纏い、深みのある飴色と光輝く点錆一つ無いシャフトとのコントラストは素晴らしく、グリップ経年劣化ひび割れしてますが貴重オリジナル装着。 『雰囲気好きでベリ時々連れて来ます』と先日ご一緒した方のバッグに同モデルを発見。アイ2と会話する様にラウンドされる姿に私も嬉しくなり、複数抱え込んでるのはどうかと考えを改め今回の出品に至りました。 ピン創設者カーステンソルハイムが1972年完成させた[貴方のスイングに合わせる]フィッティングチャート表カラーコードは画期的でした。 後1982年マッスルアイアン全盛期にキャビティを世界で一番早く取り入れこの【アイ2】発表。 [グースネック][ソール形状][重量配置]全てに緻密な計算と意味があり素材でフェイスの厚み変えこだわり造り上げた匠の技。斬新で奇抜なデザインは酷評、認知されるまでかなりの時間を要するも細かな改良施し進化を続ける革新的開発力には他社も舌を巻き業界に一代センセーションを巻き起こしたのです。 創造的ゆえ多方面から僻まれ一部のツアープロから謂れのない誹謗中傷、挙げ句の果てUSGAとの泥沼角溝論争勃発。 濡れ衣着せられ勝訴するもイメージダウンを嫌いソールと溝を大幅なモデルチェンジ、1990年に【アイ2プラス】を発表したことにより伝説の名器【アイ2】は歴史の幕を下ろすのでした。 近年市場に9本揃う良品は枯渇(アイ2プラスは別物。同一視してる方やショップも稀に有るのでご注意を)買い戻したりベリに魅せられハマる方も増えている様です。 長々と御託を並べ申し訳ございません大変失礼しました。 時代の先駆者カーステンソルハイムに思いを馳せJAZZでも流しノスタルジック気分でメンテしながらの一杯は格別で乙なモノ…是非ご検討ください。