満州柳樹屯駐・歩兵第十六連隊・記念写真帖/大正3年/柳樹屯附近一帯の地は土人之を稱して和向島と云ひ露治時代に於ては大連湾と稱せり

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満州柳樹屯駐・歩兵第十六連隊・記念写真帖/大正15年/柳樹屯附近一帯の地は土人之を稱して和向島と云ひ露治時代に於ては大連湾と稱せり

大正3年 厚さ約1.㎝程度 モノクロ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

沿革 柳樹屯附近一帯の地は土人之を稱して和向島と云ひ露治時代に於ては大連灣と稱せり其柳樹也と呼ぶは古昔大なる柳の存せし が為なりと云ふ而して此地金州を距る東南二里川丁和向島牛島の南端にあり西北二里にして南山の忠魂を吊ふべく西南大連灣 を隔て、一々大連港頭の大廈巨船を指呼すべし北は大和荷山の霊峰影を手灣に倒にし東は大孤山三山島の翠紗數里の波間を飾 り山紫水明氣清く月明に風光の明媚途に他の企及する能ばざる所たるのみならず夏は涼風紹ゆる事なく冬は暖氣南海の面を掠 めて來り避寒地策避暑地として賞に滿洲随一の健康地なりとす然り而して此天與の樂園は果して如何なる経路を辿り水ったる が夫れ滿洲の地たる古來朝を替ふること幾十回なるを知らず從て柳樹屯亦朝に蒙主を仰ぎ夕に韓王に朝せしこと固より怪むに 足らずと雖事頗る繁 墳に属するを以て弦には唯最近數十年の史を究めるに止めんとす

抑金州は大連開港以來頓に凋落の悲境に陥りし名古來南滿第一の大都として市況殷盛を極めたる所なるを以て柳樹屯亦之れが 最近港として常に其徐澤に露ひつつありしを近世に至り大に之れが發展に努力せしは實に怪傑李鴻章なりとす彼れは先づ?兵 二營(一營五百人)を以て茲に駐屯せしむること二年超えて數年獨逸人、ンネッケンの策を納れ柳樹屯を以て南滿の要港たらし めんとし光緒十三年(明治二十年)金州駐屯軍の十三營中の三營を以て之に屯せしむ即目下第三大隊兵舎の東側旅團司令部の北 側及東側に存する所謂支那園壁なるもの三箇は實に當時の兵営にして日露戰役に至る迄支那式兵營の一部現存せり 翌十四年より水雷管を造り桟橋を設け且東側の山上に砲台三箇を築きて大いに海防策を講じたり現今何廢壘の殘存するもの即 ち是れなり。

明治二十七年日清戰役前に於て工漸く竣り十一月六日我軍の金州城攻撃に當り遠く我が軍に射撃せり翌七日乃木少将（後大将）は 山地師團長の命により歩兵第一聯隊を率ひ挑曉に乗じて之れを奇襲せんとせしも敵は 交ゆることなく之れを占領せり
日清の役漸く治まり還遼の悲憤何新なる明治三十年の夏露艦突如灣?に入り直ちに支那官憲に退去を命じ自ら統活一切の權を 掌握せり爾後露國は此地を以て唯一の港灣たらしめんとし鐵道を布設し着々其緒に着きしも適々對岸の一寒村青泥窪即ち現☆ の大連の好適地なるを發見するに及び途に柳樹屯を棄てて僅かに駐屯軍を止びるに過ぎざるに至れり然れども其港灣設備及兵

歩兵第16連隊（ほへいだい16れんたい、歩兵第十六聯隊）は、大日本帝国陸軍の連隊のひとつ。新潟県新発田市に所在した歩兵連隊であった。日清戦争から太平洋戦争に至るまで、激戦には必ず参戦したと言われ、軍功の大きかった反面戦病死者の数も多かった。

大変に郷土愛の強い部隊であったためか、いわゆる古兵による私的制裁が皆無であったといわれている。(伊藤桂一・兵隊たちの陸軍史 昭和42年 番町書房より)

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